この単元のつまずきポイント

主語が一人称なら意志、二人称なら勧誘、三人称なら推量という原則を覚えても、連体形「む」が婉曲・仮定で使われる場面で迷ってしまいます。

このテーマで実際に生成した教材

下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。

はじめに

古文読解において、助動詞「む」「むず」は非常に頻繁に登場し、その意味を正確に把握することは、文章全体の意味を理解する上で不可欠です。しかし、これらの助動詞は多様な意味を持つため、文脈に応じた適切な識別が求められます。本教材では、入試で問われるレベルの応用問題を通して、「む」「むず」の識別方法を習得し、正確な読解力を養うことを目指します。

「む」「むず」の基本と識別のポイント

「む」「むず」はどちらも未然形に接続します。「むず」は「む」に「す」(強意)が付いたもので、「む」よりも断定的なニュアンスや確実性が高い意味を表します。

意味と識別の手がかり

意味主語文末/文中識別の手がかり
推量三人称文末「〜だろう」「〜だろう」と訳せる場合。三人称が主語の時に最も多い。
意志一人称文末「〜(し)よう」「〜つもりだ」と訳せる場合。一人称が主語の時に限られる。
仮定全て文中「〜ならば」「〜としたら」と訳せる場合。下に続く言葉によって仮定の意味が明確になることが多い。「〜むとて(〜ようとして)」なども仮定に近い。
婉曲全て文中「〜ような」「〜らしい」と訳せる場合。連体形+体言の形で「〜む(ず)+体言」や「〜む(ず)と見ゆ」などの形で現れることが多い。断定を避ける表現。
勧誘二人称文末「〜(し)よう」「〜ませんか」と訳せる場合。二人称が主語の時に限られる。
適当二人称文末「〜のがよい」「〜のがふさわしい」と訳せる場合。相手に勧めるニュアンス。
当然全て文末「〜べきだ」「〜はずだ」と訳せる場合。「〜べし」に近い意味。

※「むず」は「む」の強意形なので、上記の意味の中でも特に推量・意志・当然の意味が強まる傾向があります。

入試対策問題

次の古文を読み、傍線部の「む」「むず」の意味と、その根拠を説明しなさい。また、傍線部を含む文を現代語訳しなさい。

問題1

「かぐや姫、いとをかしげにて、翁をいとほしがりて、『いかでか都へ帰らむ。』と言ふ。」

問題2

「年も暮れ、人もなき山里なれば、いかでか とむずる人もなし。」

問題3

「さやうの人は、え心とどめじ。あはれ、かかる事もあらと、かねて思ひ知らざりけむ。」


模範解答と解説

問題1

「かぐや姫、いとをかしげにて、翁をいとほしがりて、『いかでか都へ帰らむ。』と言ふ。」

  • 傍線部の意味: 意志・疑問(反語)
  • 根拠: 主語が一人称(かぐや姫)であり、文末に位置し、「いかでか〜む」という疑問(反語)の形をとっているため、「どうして〜しようか、いや、しない」という強い意志を表す。
  • 現代語訳: かぐや姫は、たいそうかわいらしい様子で、翁を気の毒に思って、「どうして都へ帰ることができましょうか、いや、帰れません。」と言う。

問題2

「年も暮れ、人もなき山里なれば、いかでか とむずる人もなし。」

  • 傍線部の意味: 推量・当然(反語)
  • 根拠: 動詞「とふ(問う)」の未然形「とわ」に助動詞「むず」が接続し、撥音便化(とわむずる → とむずる)した形。「いかでか〜むず」の形で、疑問の副詞「いかでか」と結びつき、後に「人もなし」と続くことから、「どうして尋ねる人がいようか、いや、尋ねるはずがない」という、強い否定の推量または当然の否定を表す。文脈から「尋ねるはずがない」という当然の意味合いが強い。
  • 現代語訳: 年も暮れ、人もいない山里なので、どうして尋ねる人がいようか、いや、尋ねるはずの者もいない。

問題3

「さやうの人は、え心とどめじ。あはれ、かかる事もあらと、かねて思ひ知らざりけむ。」

  • 傍線部の意味: 婉曲
  • 根拠: 文中にあり、「かかる事もあらむと」と「と」に接続している。「〜むと」の形は、多くの場合、仮定や婉曲の意味を表す。ここでは「このような事があるだろうと」ではなく、「このような事があるようなことと」と、断定を避ける婉曲のニュアンスで後の「思ひ知らざりけむ」につながる。
  • 現代語訳: そのような人は、決して心を留めることはできまい。ああ、このような事もあるようなことと、前もって知らなかったのだろう。

採点ポイント

  • 意味の正確性: 「む」「むず」の多義性の中から、文脈に合った最も適切な意味を選べているか。(各2点)
  • 根拠の明確性: 主語、文中の位置、接続している語句(「と」「ば」など)、係り結びの有無、文脈など、識別の根拠を論理的に説明できているか。(各3点)
  • 現代語訳の適切性: 古文のニュアンスを損なわず、自然な日本語で訳せているか。特に「む」「むず」の意味が反映されているか。(各2点)

関連単元へのつながり

「む」「むず」の識別は、他の助動詞(特に推量・意志・当然を表す「べし」「らむ」「けむ」「まし」など)との意味の違いを理解する上でも重要です。また、係り結びの法則や、敬語の主体・客体、文脈全体の把握など、古文読解に必要な様々な文法事項や読解力と密接に関わっています。これらの知識を総合的に活用することで、より深く古文を理解できるようになります。

古文の読解においては、単なる知識の暗記に留まらず、文法を「読むこと」に役立てる姿勢が不可欠です。多くの古文に触れ、様々な文脈での「む」「むず」の使われ方を体験することで、識別力が向上するでしょう。

形式: 入試対策 参照: 第1章 総   則 > 第1節 国   語 > 第6 古典B > 2 内 容 > (1) 次の事項について指導する。 > ア 古典に用いられている語句の意味,用法及び文の構造を理解すること。

編集・参照情報

  • 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
  • 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
  • 参照範囲: 第1章 総   則 > 第1節 国   語 > 第6 古典B > 2 内 容 > (1) 次の事項について指導する。 > ア 古典に用いられている語句の意味,用法及び文の構造を理解すること。
  • 公開日: 2026年6月5日

この教材の使い方

保護者の方は、お子さまが「む」「むず」の例文を読むときに、まず主語が一人称か三人称かを口に出して確認させてください。判定の根拠を言葉にする習慣がつくと、推量と意志の取り違えが目に見えて減っていきます。

塾講師の先生は、本教材の識別表を板書代わりに使い、選択肢を選ばせる前に「主語は誰か」「文末か文中か」の二点を声に出させる指導を取り入れてみてください。仮定と婉曲の境目で迷う生徒も、手順化することで安定して正答にたどり着けます。

仕上げとして、生徒自身に意味の判定理由を一文で説明させると定着が進みます。「三人称+文末だから推量」のように根拠ごと言語化させることで、入試本番の応用問題でも揺らがない読解力が育っていきます。

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よくある質問

古文助動詞「む」「むず」は高校何年生で学ぶ内容ですか?

古文文法の基礎として高校1〜2年で扱われることが多く、高3では入試レベルの識別演習として再度深く学習します。学校ごとに進度が異なるため、詳しくは学校の先生にご確認ください。

子どもが「む」の意味の見分けに苦戦しています。家庭ではどうサポートすればよいですか?

つまずきの多くは「主語が誰か」と「文末か文中か」の確認不足です。本教材の表を見ながら、まずこの2点を声に出して確認する習慣をつけると、推量・意志・婉曲などの識別がスムーズになります。

家庭学習で問題集をどれくらい進めればよいでしょうか?

1日5〜10分でも、例文ごとに六用法のどれかを言語化する練習が効果的です。分量や教材選定はお子さまの志望校や習熟度によって変わりますので、最終的にはご家庭の判断で調整してください。