この単元のつまずきポイント
「受身・尊敬・自発・可能」の4意味を丸暗記だけで済ませ、文脈判別のルート(心情語・打消・貴人など)を機械的に当てはめられない生徒が多いです。
このテーマで実際に生成した教材
下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。
古文を読んでいると、助動詞の「る」や「らる」がよく出てきますよね。これらは現代語の「〜れる」「〜られる」と同じように、複数の意味を持つため、どう見分けたらいいのか迷うことがあるかもしれません。
今回は、この「る」「らる」の4つの意味と、それぞれの見分け方について、具体例を交えながら解説していきます。
1.「る」「らる」の接続
まず、「る」と「らる」は、接続する動詞の活用形によって使い分けられます。
- る:四段活用動詞・ラ行変格活用動詞の未然形に接続します。
* 例:書かる(書く・四段)、居らる(居り・ラ変)
- らる:四段活用動詞・ラ行変格活用動詞以外の動詞、または助動詞の未然形に接続します。
* 例:見らる(見る・上一段)、受けらる(受く・下二段)、せらる(す・サ変)
2.「る」「らる」の4つの意味
「る」「らる」には、主に次の4つの意味があります。
(1)受身(〜れる、〜られる)
他からの動作や影響を「受ける」ことを表します。
- 見分け方:
* 主語が他者から何かを「される」状況である場合が多いです。
* 「〜によって」「〜に」といった言葉が省略されていても、意味が通じるか考えてみましょう。
- 例文:
* 「鬼に捕らへらる。」
* 解説:鬼によって捕らえられる、という意味で、捕らえられるという動作を「受けて」います。
* 「あはれなる事ども語り合はせらる。」
* 解説:気の毒な事柄を(誰かによって)語り合わされる、という意味で、語り合うという動作を「受けて」います。
(2)自発(自然と〜れる、思わず〜れる)
意識せずに、自然にそうなる気持ちや、そう感じられることを表します。主に心情や感覚を表す動詞に接続することが多いです。
- 見分け方:
* 「思ふ(思う)」「泣く」「見る」「聞く」「知る」など、心の中の動きや五感に関わる動詞に付くことが多いです。
* 「自然と」「思わず」といった言葉を補って意味が通じるか試してみましょう。
- 例文:
* 「故郷の山を見るに、涙のこぼるる。」
* 解説:故郷の山を見ると、自然と涙がこぼれる、という意味です。
* 「昔の事ども、あはれに思ひ出でらる。」
* 解説:昔の事柄が、自然と心に思い出される、という意味です。
(3)可能(〜できる、〜することができる)
「〜することができる」という意味を表します。現代語の可能動詞(「行ける」「書ける」など)に近いです。
- 見分け方:
* 多くの場合、打ち消しの語(「ず」「じ」「まじ」など)を伴って「〜できない」という意味で使われます。
* 肯定の意味で使われることは非常に稀です。
- 例文:
* 「かかる事も見えず。」
* 解説:このようなこと(姿など)は(見ることが)できない、という意味です。「見え」+「ず」で打ち消しを伴っています。
* 「かの山に登られじ。」
* 解説:あの山に登ることはできないだろう、という意味です。「登ら」+「じ」で打ち消しを伴っています。
(4)尊敬(〜なさる、お〜になる)
動作をする主体(主語)に対する敬意を表します。
- 見分け方:
* 主語が身分の高い人や、敬意を払うべき人である場合に使われます。
* 他の尊敬語(「給ふ」「おはす」など)と一緒に使われることもあります。
- 例文:
* 「帝の御覧ぜらるる。」
* 解説:帝がご覧になる、という意味で、帝に対する敬意を表しています。
* 「殿上より御文下さる。」
* 解説:殿上からお手紙を下さる、という意味で、身分の高い方からの行為に対する敬意を表しています。
3.「る」「らる」を見分けるためのポイント
- 文脈をよく読む:助動詞だけでなく、その前後の文や、主語が誰なのかを把握することが最も重要です。
- 主語を確認する:主語が身分の高い人であれば「尊敬」の可能性が高いです。
- 打ち消し語の有無:「ず」「じ」などの打ち消し語があれば「可能」の可能性が高いです。
- 動詞の種類:「思ふ」「泣く」など、心情や感覚を表す動詞に付いていれば「自発」の可能性が高いです。
- 消去法も有効:どれか一つの意味に限定しにくい場合は、4つの意味を一つずつ当てはめてみて、最も自然なものを選ぶという方法も有効です。
「る」「らる」は多義的で難しいと感じるかもしれませんが、練習を重ねることで必ず見分けられるようになります。たくさんの古文を読んで、慣れていきましょう。
編集・参照情報
- 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
- 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
- 参照範囲: 第1節 国 語 > 第2 言語文化 > 3 内容の取扱い > (1) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕における授業時数については,次の事項に配慮するものとする。 > イ 「B読むこと」の古典に関する指導については,40~45単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導するとともに,古典における古文と漢文の割合は,一方に偏らないようにすること。その際,古典について解説した近代以降の文章などを活用するなどして,我が国の言語文化への理解を深めるよう指導を工夫すること。
- 公開日: 2026年7月23日
この教材の使い方
保護者の方や塾講師の方は、まず生徒に「る・らる」の接続の違い(四段・ラ変には「る」、それ以外には「らる」)を声に出して確認させてください。ここが曖昧なままだと、意味の判別以前でつまずいてしまいます。
次に、教材にあるヒントの通り、AIに例文を1文ずつ提示させ、受身・尊敬・自発・可能の4択で生徒に答えさせてみましょう。ゲーム感覚で繰り返せるので、丸暗記ではなく「主語は誰か」「心情を表す動詞か」といった判別の手がかりが自然と身につきます。
塾講師の方は、生徒が間違えた選択肢について「なぜそう思ったか」を言語化させると効果的です。受身と可能、尊敬と自発など、混同しやすいペアが明確になり、次回同じ形式の設問に出会ったときの判断精度が上がります。
よくある質問
「る・らる」の見分けは高校のどの時期に習いますか?
高校1年の古文の初期段階で扱われることが多い単元です。定期テストや共通テストにも頻出のため、早めに基礎を固めておくと安心です。詳しい進度は学校の先生にご確認ください。
子どもが4つの意味を混同してしまいます。どう教えればよいですか?
まずは接続(未然形に付く)を確認し、次に「自然と」「〜によって」など補える言葉で判別する順序がおすすめです。心情語なら自発の可能性が高い、と一つずつ手がかりを潰していくと整理しやすくなります。
家庭学習で音読は効果がありますか?市販の問題集も必要でしょうか?
例文を声に出して読み、意味を口頭で説明させると定着しやすいです。問題集の追加はお子さまの負担と相談のうえ、ご家庭の判断で選んでください。教材選びに迷う場合は学校の先生にご確認ください。