この単元のつまずきポイント
『なり』を見た瞬間に断定と決めつけてしまい、終止形接続の伝聞推定を取り違える生徒が非常に多いです。上の語の活用形を必ず確認する習慣が身についていません。
このテーマで実際に生成した教材
下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。
古文でよく出てくる助動詞「なり」と「たり」は、形が似ていて意味も複数あるため、見分けがつきにくいと感じるかもしれません。特に「断定」と「存在」の意味で迷うことが多いでしょう。ここでは、それぞれの助動詞の基本的な意味と、見分けるためのポイントを解説します。
1. 断定の助動詞「なり」
「なり」にはいくつか種類がありますが、最も基本的なものの一つが「断定」の意味を持つ助動詞です。
- 接続: 体言(名詞)や連体形に接続します。
- 意味: 「〜である」「〜だ」と、物事や状態を断定する意味を表します。
- 語源: 「にあり」という語が変化して「なり」となりました。「に」は場所や状態を示す格助詞、「あり」は存在を表す動詞です。
- 活用: なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
- 用例:
* 「これは筆なり。」 (これは筆である。)
* 「美しき花なるかな。」 (美しい花であるなあ。)
2. 断定の助動詞「たり」
「たり」も「断定」の意味を持つ助動詞として使われます。この「たり」は「なり」と似た意味を持ちます。
- 接続: 体言(名詞)や連体形に接続します。
- 意味: 「〜である」「〜だ」と、物事や状態を断定する意味を表します。
- 語源: 「とあり」という語が変化して「たり」となりました。「と」は引用や様態を示す格助詞、「あり」は存在を表す動詞です。
- 特徴: 「なり」と同じ断定の意味ですが、漢語(漢字二字以上の熟語)に続くことが多いなど、より硬い表現で使われる傾向があります。
- 活用: たら/たり・と/たり/たる/たれ/たれ
- 用例:
* 「これ則ち歌たり。」 (これすなわち歌である。)
* 「人たるもの、…」 (人である者は、…)
3. 完了・存続の助動詞「たり」
ユーザーの方がお尋ねの「存在」の意味は、この「完了・存続」の助動詞「たり」を指している可能性が高いです。物事の状態が「〜ている」という形で「存在」していることを表すため、断定の「たり」と混同されやすいのです。
- 接続: 動詞や助動詞の連用形に接続します。
- 意味: 「〜た」(完了)、「〜ている」(存続)、「〜てある」(存続)といった意味を表します。「存続」の意味は、ある状態が継続していることを示し、これが「存在」と関連して感じられることがあります。
- 語源: 「てあり」という語が変化して「たり」となりました。「て」は接続助詞、「あり」は存在を表す動詞です。
- 活用: たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
- 用例:
* 「花咲きたり。」 (花が咲いた/花が咲いている。)
* 「物置かれたり。」 (物が置かれている。)
4. 見分け方のポイント
「なり」と「たり」、そして2種類の「たり」を見分けるための重要なポイントは「接続する語の形」と「語源」です。
ポイント1:接続する語の形を見る
これが最も確実な見分け方です。
- 「なり」(断定)と「たり」(断定):
* 体言(名詞)や連体形に接続します。
* 例: 「学生なり」「美しき人なる」「賢者たり」「偉大なる人物たる」
- 「たり」(完了・存続):
* 動詞や助動詞の連用形に接続します。
* 例: 「咲きたり」(「咲く」の連用形「咲き」に接続)、「言ひたり」(「言ふ」の連用形「言ひ」に接続)
* この接続の違いが、「断定のたり」と「完了・存続のたり」を区別する最も重要な手がかりです。
ポイント2:語源を意識する
それぞれの助動詞が何から変化したのかを知ることで、意味の理解が深まります。
- 「なり」(断定)は「にあり」が変化したもの → 「〜である」
- 「たり」(断定)は「とあり」が変化したもの → 「〜である」
- 「たり」(完了・存続)は「てあり」が変化したもの → 「〜ている」「〜てある」
特に「て」の有無が、完了・存続の意味を持つ「たり」の識別に役立ちます。
ポイント3:文脈で判断する
接続の形で見分けがつかない場合や、より深く理解するためには文脈も重要です。文章全体を通して「〜である」と断定しているのか、「〜ている」と状態を表しているのかを判断しましょう。
まとめ
- 「なり」は基本的に断定の助動詞です。(「〜である」)
- 「たり」には断定と完了・存続の二つの助動詞があります。
* 断定の「たり」:「〜である」(体言・連体形接続)
* 完了・存続の「たり」:「〜ている/〜てある」(連用形接続)
- 最も大切なのは、直前の語の接続の形を見極めることです。特に「たり」については、連用形に続くものは「完了・存続」だと判断できます。この違いをしっかり押さえて、古文読解に役立ててください。
編集・参照情報
- 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
- 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
- 参照範囲: 第1節 国 語 > 第6 古典探究 > 2 内 容 > 〔知識及び技能〕 > (1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。 > ア 古典に用いられている語句の意味や用法を理解し,古典を読むために必要な語句の量を増すことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
- 公開日: 2026年7月28日
この教材の使い方
保護者の方や塾講師の方は、生徒が問題に取りかかる前に「その『なり』『たり』の上の語は何形?」と一言だけ声をかけてあげてください。接続で見分ける意識が働くだけで、断定か存在(伝聞推定)かの判断精度が大きく変わります。
塾講師の方は、教材内の「なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ」の活用表を、生徒に一度声に出して読ませてから用例に進むと定着が早まります。体言・連体形接続なら断定、という原則を口で唱えさせるのがおすすめです。
保護者の方は正誤の判定よりも、「なぜその形だと断定になるのか」を生徒自身の言葉で説明させてみてください。語源の「にあり」「とあり」に立ち戻って言い換えられれば、丸暗記ではなく理解として身についているサインです。
よくある質問
「なり」「たり」の見分けは、いつごろまでにできるようになれば良いですか?
高校1年の古典文法で扱う基本項目のため、定期テストまでに接続(体言・連体形か連用形か)で判別できる状態を目指すと安心です。到達度は各学校で異なるため、学校の先生にご確認ください。
子どもが断定の「たり」と完了・存続の「たり」で混乱しています。どう声かけすれば良いですか?
接続する語の活用形が違う点を一緒に確認すると整理しやすくなります。断定は体言や連体形、完了・存続は連用形に付きます。踏み込んだ指導方針はご家庭の判断でお決めください。
家庭学習では何から取り組ませるのが良いですか?
まず「なり」「たり」の活用と語源(にあり・とあり)を音読で覚え、教材の用例を書き写して接続を確かめる流れがおすすめです。進め方に迷う場合は学校の先生にご確認ください。