この単元のつまずきポイント
上下関係を確認せず引き算の順番を間違えて答えが負になる、または交点の計算ミスで積分区間を取り違えるミスが頻発します。
このテーマで実際に生成した教材
下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。
はじめに
二つの曲線で囲まれた部分の面積を求める問題は、大学入試で頻出です。定積分の基本的な考え方を理解し、正確に計算する力が求められます。ここでは、面積計算の基本的な考え方から、応用的な問題まで、入試で役立つ解法を解説します。
面積を求める基本的な考え方
一般に、区間 $[a, b]$ において、常に $f(x) \ge g(x)$ であるとき、二つの曲線 $y = f(x)$ と $y = g(x)$ および直線 $x=a, x=b$ で囲まれた部分の面積 $S$ は、次の定積分で求められます。
$$S = \int_a^b \{f(x) - g(x)\} dx$$
ポイント
- グラフの概形を把握する: どちらの関数が上側にあるか、交点がどこにあるかを視覚的に理解することが重要です。
- 交点の座標を求める: 囲まれた部分の積分区間($a$ と $b$)は、通常、二つの曲線の交点の $x$ 座標になります。
- 被積分関数を正しく設定する: 「上側の関数 - 下側の関数」とすることで、被積分関数が常に0以上になり、面積が正の値として求まります。
- 上下関係が途中で変わる場合: 複数の交点があり、区間によって上下関係が入れ替わる場合は、積分区間を分割し、それぞれの区間で「上側の関数 - 下側の関数」を計算して足し合わせます。
それでは、実際の入試問題を想定した演習問題に挑戦してみましょう。
演習問題
問題1
放物線 $y = -x^2+2x+3$ と直線 $y = x+1$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求めなさい。
問題2
二つの放物線 $y = x^2-3x+2$ と $y = -x^2+x+2$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求めなさい。
問題3
曲線 $y = x^3 - x^2 - 2x$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積 $S$ を求めなさい。
解答・解説
問題1 解答・解説
模範解答
- 交点の座標を求める
$-x^2+2x+3 = x+1$
$-x^2+x+2 = 0$
$x^2-x-2 = 0$
$(x-2)(x+1) = 0$
よって、$x = -1, 2$
- 積分区間と被積分関数を設定する
区間 $[-1, 2]$ において、放物線 $y = -x^2+2x+3$ が直線 $y = x+1$ より上側にある。
$S = \int_{-1}^2 \{(-x^2+2x+3) - (x+1)\} dx$
$S = \int_{-1}^2 (-x^2+x+2) dx$
- 定積分を計算する
$S = \left[ -\frac{1}{3}x^3 + \frac{1}{2}x^2 + 2x \right]_{-1}^2$
$S = \left( -\frac{1}{3}(2)^3 + \frac{1}{2}(2)^2 + 2(2) \right) - \left( -\frac{1}{3}(-1)^3 + \frac{1}{2}(-1)^2 + 2(-1) \right)$
$S = \left( -\frac{8}{3} + 2 + 4 \right) - \left( \frac{1}{3} + \frac{1}{2} - 2 \right)$
$S = \left( -\frac{8}{3} + 6 \right) - \left( \frac{2+3-12}{6} \right)$
$S = \left( \frac{-8+18}{3} \right) - \left( -\frac{7}{6} \right)$
$S = \frac{10}{3} + \frac{7}{6} = \frac{20+7}{6} = \frac{27}{6} = \frac{9}{2}$
したがって、面積 $S = \frac{9}{2}$
採点ポイント
- 交点の計算: 正しく交点 $x=-1, 2$ を求めているか。
- 被積分関数の設定: 「上側の関数 - 下側の関数」を正しく設定し、$-x^2+x+2$ としているか。
- 積分の計算: 原始関数を正しく求め、計算ミスなく定積分を求めているか。
関連単元へのつながり
- 二次方程式: 交点を求めるために必要です。
- グラフの概形: 放物線と直線の位置関係を把握する上で重要です。
- 定積分の計算: 基本的な計算能力が問われます。
問題2 解答・解説
模範解答
- 交点の座標を求める
$x^2-3x+2 = -x^2+x+2$
$2x^2-4x = 0$
$2x(x-2) = 0$
よって、$x = 0, 2$
- 積分区間と被積分関数を設定する
区間 $[0, 2]$ において、どちらの関数が上側にあるかを確認する。
例えば、$x=1$ を代入すると:
$y = 1^2-3(1)+2 = 0$
$y = -(1)^2+1+2 = 2$
よって、$y = -x^2+x+2$ の方が上側にある。
$S = \int_0^2 \{(-x^2+x+2) - (x^2-3x+2)\} dx$
$S = \int_0^2 (-2x^2+4x) dx$
- 定積分を計算する
$S = \left[ -\frac{2}{3}x^3 + 2x^2 \right]_0^2$
$S = \left( -\frac{2}{3}(2)^3 + 2(2)^2 \right) - \left( -\frac{2}{3}(0)^3 + 2(0)^2 \right)$
$S = \left( -\frac{16}{3} + 8 \right) - 0$
$S = \frac{-16+24}{3} = \frac{8}{3}$
したがって、面積 $S = \frac{8}{3}$
採点ポイント
- 交点の計算: 正しく交点 $x=0, 2$ を求めているか。
- 上下関係の判断: 2つの放物線のどちらが上側にあるかを正しく判断しているか。
- 積分の計算: 計算ミスなく定積分を求めているか。
関連単元へのつながり
- 二次方程式: 交点を求めるために必要です。
- グラフの概形: 2つの放物線の位置関係を把握する上で重要です。
- 定積分の計算: 基本的な計算能力が問われます。
問題3 解答・解説
模範解答
- $x$ 軸との交点の座標を求める
$x^3 - x^2 - 2x = 0$
$x(x^2 - x - 2) = 0$
$x(x-2)(x+1) = 0$
よって、$x = -1, 0, 2$
- グラフの概形と積分区間を設定する
$y = x^3 - x^2 - 2x$ のグラフは、$x$軸と $x=-1, 0, 2$ で交わる。
* 区間 $[-1, 0]$ では、$y \ge 0$ (グラフは $x$ 軸より上)。
* 区間 $[0, 2]$ では、$y \le 0$ (グラフは $x$ 軸より下)。
したがって、面積は次のように区間を分けて計算する。
$S = \int_{-1}^0 (x^3 - x^2 - 2x) dx + \int_0^2 |x^3 - x^2 - 2x| dx$
$S = \int_{-1}^0 (x^3 - x^2 - 2x) dx + \int_0^2 -(x^3 - x^2 - 2x) dx$
- 定積分を計算する
まず、不定積分を求める。
$\int (x^3 - x^2 - 2x) dx = \frac{1}{4}x^4 - \frac{1}{3}x^3 - x^2 + C$
それぞれの区間で計算する。
$\int_{-1}^0 (x^3 - x^2 - 2x) dx = \left[ \frac{1}{4}x^4 - \frac{1}{3}x^3 - x^2 \right]_{-1}^0$
$= 0 - \left( \frac{1}{4}(-1)^4 - \frac{1}{3}(-1)^3 - (-1)^2 \right)$
$= -\left( \frac{1}{4} + \frac{1}{3} - 1 \right) = -\left( \frac{3+4-12}{12} \right) = -\left( -\frac{5}{12} \right) = \frac{5}{12}$
$\int_0^2 -(x^3 - x^2 - 2x) dx = \left[ -\frac{1}{4}x^4 + \frac{1}{3}x^3 + x^2 \right]_0^2$
$= \left( -\frac{1}{4}(2)^4 + \frac{1}{3}(2)^3 + (2)^2 \right) - 0$
$= \left( -4 + \frac{8}{3} + 4 \right) = \frac{8}{3}$
よって、全体の面積 $S = \frac{5}{12} + \frac{8}{3} = \frac{5}{12} + \frac{32}{12} = \frac{37}{12}$
したがって、面積 $S = \frac{37}{12}$
採点ポイント
- $x$ 軸との交点の計算: 正しく $x=-1, 0, 2$ を求めているか。
- 区間分割の判断: グラフの上下関係を正しく把握し、積分区間を $[-1, 0]$ と $[0, 2]$ に分割しているか。
- 絶対値の処理: $x$ 軸より下側にある区間で、被積分関数にマイナスをつけているか。
- 積分の計算: 2つの区間の定積分をそれぞれ正しく計算し、合計しているか。
関連単元へのつながり
- 高次方程式の解法: 因数定理や因数分解で交点を求めるために必要です。
- 微分法とグラフの概形: 3次関数の増減や極値、$x$軸との交点の位置関係を把握するために重要です。
- 絶対値の概念: 面積が常に正の値であることを理解し、適切に処理するために必要です。
まとめ:面積計算の重要ポイント
入試における面積計算問題は、単に定積分の計算能力だけでなく、以下のような総合的な数学の力が問われます。
- ステップ1: グラフの概形を正確に把握する
* 関数の種類(放物線、3次関数など)から大まかな形を想像する。
* 必要に応じて、交点や頂点、極値などを計算し、詳細な概形を描く。
- ステップ2: 交点の座標を求める
* 連立方程式を解き、積分区間の端点となる $x$ 座標を見つける。
- ステップ3: 上下関係を判断し、被積分関数を設定する
* グラフを見て、どの区間でどの関数が上にあるかを確認する。
* 「上側の関数 - 下側の関数」と設定する。
* もし上下関係が途中で入れ替わる場合は、積分区間を適切に分割する。
- ステップ4: 定積分を正確に計算する
* 原始関数を正しく求め、計算ミスなく定積分を求める。
これらのステップを丁寧に進めることで、複雑な問題にも対応できるようになります。日頃からグラフを描く練習や、計算練習を重ねて、入試本番で実力を発揮できるように準備しましょう。
編集・参照情報
- 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
- 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
- 参照範囲: 学習指導要領
- 公開日: 2026年6月11日
この教材の使い方
保護者の方や塾講師の方にお願いしたいのは、お子さん・生徒さんが問題に取り組む前に「グラフを必ず描いてから式を立てる」習慣がついているか、一緒に確認してあげることです。面積問題は交点や上下関係を視覚的に押さえられるかで正答率が大きく変わるため、いきなり積分計算へ進んでいないかを見てあげてください。
声かけのポイントは、「どっちの関数が上にある?」「交点のx座標はどこ?」の二つです。この二問に答えられれば、被積分関数を「上側-下側」で正しく立てられます。途中で上下関係が入れ替わる問題では、区間を分けて計算する必要があるため、グラフ上で切れ目がどこかを指差し確認させると理解が定着します。
演習問題1・2に取り組んだあとは、答えだけでなく「どの交点で区間を区切ったか」「なぜその順序で引き算したか」を口頭で説明してもらうと効果的です。計算ミスがあった場合も、グラフに立ち返れば自力で気づける場合が多いので、すぐに答えを教えず、まずは図を見直すよう促してあげてください。
よくある質問
2曲線で囲まれた面積の問題は、学習指導要領のどの単元にあたりますか?
高校数学の「積分法」の単元で扱われる内容で、定積分の応用として位置づけられています。大学入試で頻出のテーマですので、詳しい範囲は学校の先生にご確認ください。
子どもが「どちらの関数が上か」でつまずきます。家庭でどう声かけすればよいですか?
まずグラフの概形を紙に描き、交点と上下関係を目で確かめる習慣をつけると整理しやすくなります。被積分関数は「上側-下側」と口に出して確認するよう促してみてください。
家庭学習では何から進めるとよいでしょうか?
交点を求める計算と、積分区間の分割の判断を分けて練習するのがおすすめです。問題1から順に取り組むか、苦手分野から始めるかはご家庭の判断で決めていただいて構いません。