この単元のつまずきポイント
教科書に載っている30度・45度・60度以外の角度が出た瞬間に手が止まります。分解の仕方が思い浮かばず、加法定理を当てはめても分母の有理化でつまずいて答えが合わないケースが目立ちます。
このテーマで実際に生成した教材
下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。
高校1年生の皆さん、こんにちは!
三角比の学習、順調に進んでいますか? $30°$, $45°$, $60°$, $90°$といった角度の三角比は、特別な直角三角形を思い浮かべればすぐに求められますよね。
ところが、「$15°$や$75°$の値はどうやって出すんですか?公式が載っていないので困っています。」という質問をよく耳にします。確かに、これらの角度は皆さんが普段使っている特別な直角三角形($30°-60°-90°$の直角三角形や$45°-45°-90°$の直角二等辺三角形)からは直接導き出せません。
でも安心してください!実は、これらの値を求めるための「公式」はちゃんと存在します。この公式は、通常高校2年生で学ぶ『数学Ⅱ』の範囲で登場する「加法定理」というものです。しかし、皆さんの疑問を解決するために、ここで特別に紹介し、その使い方を一緒に見ていきましょう。
角度を「足し算・引き算」で考える
$15°$や$75°$という角度は、皆さんが知っている角度の「足し算」や「引き算」で表現できます。
- $15° = 45° - 30°$
- $75° = 45° + 30°$
このように、よく知っている角度の組み合わせで考えるのがポイントです。
加法定理を使ってみよう
加法定理とは、2つの角度の和や差の三角関数を、それぞれの角度の三角関数で表す公式です。まずは、サイン(sin)とコサイン(cos)の加法定理を見てみましょう。
サインの加法定理
$$ \sin(\alpha + \beta) = \sin\alpha \cos\beta + \cos\alpha \sin\beta $$
$$ \sin(\alpha - \beta) = \sin\alpha \cos\beta - \cos\alpha \sin\beta $$
コサインの加法定理
$$ \cos(\alpha + \beta) = \cos\alpha \cos\beta - \sin\alpha \sin\beta $$
$$ \cos(\alpha - \beta) = \cos\alpha \cos\beta + \sin\alpha \sin\beta $$
これらの公式を使って、$15°$と$75°$の三角比を計算してみましょう。
具体的な計算例
知っている角度の三角比は以下の通りです。
- $\sin 45° = \frac{\sqrt{2}}{2}$
- $\cos 45° = \frac{\sqrt{2}}{2}$
- $\sin 30° = \frac{1}{2}$
- $\cos 30° = \frac{\sqrt{3}}{2}$
$15°$の三角比
$\sin 15°$の計算
$\sin 15° = \sin(45° - 30°)$ と考えます。サインの加法定理(引き算の公式)を使います。
$$ \sin(45° - 30°) = \sin 45° \cos 30° - \cos 45° \sin 30° $$
$$ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} $$
$$ = \frac{\sqrt{6}}{4} - \frac{\sqrt{2}}{4} $$
$$ = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4} $$
解説: $45°$と$30°$の値を公式に当てはめるだけで、複雑に見える$15°$のサインの値が求められます。
$\cos 15°$の計算
$\cos 15° = \cos(45° - 30°)$ と考えます。コサインの加法定理(引き算の公式)を使います。
$$ \cos(45° - 30°) = \cos 45° \cos 30° + \sin 45° \sin 30° $$
$$ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} $$
$$ = \frac{\sqrt{6}}{4} + \frac{\sqrt{2}}{4} $$
$$ = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4} $$
解説: コサインの引き算の公式は、真ん中が「+」になることに注意しましょう。
$75°$の三角比
$\sin 75°$の計算
$\sin 75° = \sin(45° + 30°)$ と考えます。サインの加法定理(足し算の公式)を使います。
$$ \sin(45° + 30°) = \sin 45° \cos 30° + \cos 45° \sin 30° $$
$$ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} $$
$$ = \frac{\sqrt{6}}{4} + \frac{\sqrt{2}}{4} $$
$$ = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4} $$
解説: これは$\cos 15°$と同じ値になりましたね。$\sin(90° - \theta) = \cos \theta$ の関係が成り立っていることを確認できます。
$\cos 75°$の計算
$\cos 75° = \cos(45° + 30°)$ と考えます。コサインの加法定理(足し算の公式)を使います。
$$ \cos(45° + 30°) = \cos 45° \cos 30° - \sin 45° \sin 30° $$
$$ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} $$
$$ = \frac{\sqrt{6}}{4} - \frac{\sqrt{2}}{4} $$
$$ = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4} $$
解説: これは$\sin 15°$と同じ値になりました。こちらも$\cos(90° - \theta) = \sin \theta$ の関係が成り立っています。
タンジェント(tan)について
タンジェントは、$\tan \theta = \frac{\sin \theta}{\cos \theta}$ の関係を使って求めることができます。
例えば、$\tan 15° = \frac{\sin 15°}{\cos 15°} = \frac{(\sqrt{6} - \sqrt{2})/4}{(\sqrt{6} + \sqrt{2})/4} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{\sqrt{6} + \sqrt{2}}$ となります。
分母の有理化を行うと、
$$ \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{\sqrt{6} + \sqrt{2}} = \frac{(\sqrt{6} - \sqrt{2})^2}{(\sqrt{6} + \sqrt{2})(\sqrt{6} - \sqrt{2})} $$
$$ = \frac{6 - 2\sqrt{12} + 2}{6 - 2} = \frac{8 - 4\sqrt{3}}{4} = 2 - \sqrt{3} $$
解説: タンジェントの加法定理もありますが、サインとコサインの値が分かれば計算できるので、まずはサインとコサインの加法定理をしっかり理解することが大切です。
まとめ
$15°$や$75°$といった特殊な角度の三角比は、そのままでは求めにくいですが、「加法定理」を使うことで、皆さんが知っている角度の組み合わせから導き出すことができます。
- $15° = 45° - 30°$
- $75° = 45° + 30°$
加法定理は高校2年生で本格的に学習しますが、このように「なぜ?」という疑問を解決するために、今のうちに知っておくことはとても良いことです。数学は、学年が上がると新しい知識を学びますが、それらはすべてこれまでに学んだことの「つながり」でできています。今回の内容が、皆さんの数学学習の視野を広げるきっかけになれば嬉しいです。
編集・参照情報
- 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
- 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
- 参照範囲: 第4節 数 学 > 第1 数学Ⅰ > 2 内 容 > (2) 図形と計量,第4節 数 学 > 第2 数学Ⅱ > 2 内 容 > (4) 三角関数
- 公開日: 2026年8月9日
この教材の使い方
保護者の方は、まずお子さんと一緒に「15度と75度の値を出す途中式まで見せて」と入力してみてください。答えだけでなく、45度と30度への分解の過程が目に見える形で示されるため、「なぜその式になるのか」を親子で確認しながら読み進められます。
塾講師の方は、加法定理を先取り紹介する導入教材としてご活用ください。生徒がつまずきやすい「特別な角以外の三角比」に対して、既知の30度・45度・60度から組み立てる発想を体験させることで、数学Ⅱへの橋渡しがスムーズになります。
生徒本人が使う場合は、まず15度と75度を「45度±30度」に分解するパターンを声に出して確認してから、サイン・コサインの加法定理に当てはめる手順を追ってみてください。分解の型が身につくと、105度や165度など応用角度への抵抗も自然と減っていきます。
よくある質問
高校1年生なのに、なぜ数学Ⅱの「加法定理」が出てくるのですか?
本来は高校2年で学ぶ内容ですが、15度や75度の三角比を求めるには加法定理が必要になるため、疑問解消のために先取りで紹介しています。学校の進度と異なる場合は、担当の先生にご確認ください。
子どもが「15度や75度は特別な三角形で出せない」と混乱しています。どう声かけすればよいですか?
15度=45度−30度、75度=45度+30度のように、既知の角度の足し算・引き算で表せる点がポイントです。まずは分解の考え方に慣れることを一緒に確認してあげてください。
加法定理の公式を家庭で暗記させたほうがよいでしょうか?
本教材ではサインとコサインの和・差の公式を紹介していますが、暗記の要否は学校の指導方針により異なります。無理に覚え込ませるかどうかはご家庭の判断で、必要に応じて先生にご相談ください。