この単元のつまずきポイント
再読文字を一度しか読まなかったり、二度目を平仮名で書くルールを忘れて漢字のまま残してしまうミスが多いです。
このテーマで実際に生成した教材
下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。
皆さんは、漢文を読んでいると、ある漢字を一度読んだのに、また後で同じ文字を読み直すことがあることに気づいたことはありませんか?それが「再読文字」です。
再読文字とは?
再読文字とは、漢文を訓読する際に、一度読んだ後に、文の別の場所でもう一度読むという特殊な読み方をする漢字のことです。これらの文字は、主に副詞と助動詞の二つの働きを兼ね備えており、文の意味を豊かにしたり、限定したりする役割を果たします。
漢文は、中国語の語順で書かれていますが、私たちはそれを日本語の語順に直して読みます。このとき、返り点や送り仮名といった「訓点(くんてん)」が重要な目印となります。再読文字も、この訓点と深く関わっています。
再読文字の読み方と書き下し方の基本ルール
再読文字は、次のような順番で読みます。
- 一回目の読み(副詞としての読み): 文頭や動詞の前に現れた際に、まず副詞として読みます。このとき、送り仮名が付きます。
- 二回目の読み(助動詞としての読み): 文末や動詞の後に、助動詞として再び読みます。この際も送り仮名が付きます。
書き下し文では、この読み方通りにひらがなや漢字を組み合わせて記述します。
主要な再読文字とその使い方
ここでは、高校の漢文で特によく登場する再読文字をいくつかご紹介します。
1. 未(いまだ~ず)
- 意味: まだ~ない
- 読み方: いまだ~ず
- 働き: 否定の助動詞「ず」とセットで使われ、「まだ~していない」という未完了の状態を表します。
- 例文:
* 漢文: 「吾未レ見。」
* 訓読: 吾未だ見ざるなり。
* 書き下し文: 吾(われ)未(いま)だ見(み)ざるなり。
* 現代語訳: 私はまだ見ていない。
- ポイント: 一度「いまだ」と読み、文末の否定形「ず」と組み合わせて「見ざるなり」と読みます。レ点に注意しましょう。
2. 将(まさに~す/せんとす)
- 意味: まさに~しようとする、きっと~だろう
- 読み方: まさに~す(せんとす)
- 働き: 未来の行動や推量を表します。
- 例文:
* 漢文: 「将レ行。」
* 訓読: 将にレ行かんとす。
* 書き下し文: 将(まさ)にレ行(い)かんとす。
* 現代語訳: まさに(今から)行こうとしている。
- ポイント: 「将」は「まさに」と読み、その後に続く動詞に「~んとす」を付け加えることが多いです。
3. 且(まさに~す/せんとす)
- 意味: まさに~しようとする、~するだろう
- 読み方: まさに~す(せんとす)
- 働き: 「将」とほぼ同じ意味で、未来の行動や推量を表します。
- 例文:
* 漢文: 「天且レ雨。」
* 訓読: 天将にレ雨ふらんとす。
* 書き下し文: 天(てん)将(まさ)にレ雨(ふ)らんとす。
* 現代語訳: 空はまさに雨が降ろうとしている。
- ポイント: 「将」と「且」は同じ「まさに~す」と読むことが多いですが、文脈によって使い分けられます。高校漢文ではどちらも「まさに~せんとす」と覚えておくと便利です。
4. 当(まさに~べし)
- 意味: ~すべきである、当然~だろう
- 読み方: まさに~べし
- 働き: 当然・義務・推量を表します。
- 例文:
* 漢文: 「当レ為。」
* 訓読: 当にレ為すべし。
* 書き下し文: 当(まさ)にレ為(な)すべし。
* 現代語訳: 当然そうすべきである。
- ポイント: 「当」は「まさに」と読み、文末に助動詞「べし」を伴います。
5. 応(まさに~べし)
- 意味: きっと~だろう、~すべきである
- 読み方: まさに~べし
- 働き: 推量・当然・義務を表します。「当」と似ていますが、推量の意味合いが強いことが多いです。
- 例文:
* 漢文: 「応レ有。」
* 訓読: 応にレ有るべし。
* 書き下し文: 応(まさ)にレ有(あ)るべし。
* 現代語訳: きっとあるだろう。
- ポイント: 「応」も「まさに」と読み、文末に助動詞「べし」を伴います。
6. 宜(よろしく~べし)
- 意味: ~するのがよい、~すべきである
- 読み方: よろしく~べし
- 働き: 適切・当然・義務を表します。「~するのが望ましい」というニュアンスが強いです。
- 例文:
* 漢文: 「宜レ読。」
* 訓読: 宜しくレ読むべし。
* 書き下し文: 宜(よろ)しくレ読(よ)むべし。
* 現代語訳: 読むのがよいだろう。
- ポイント: 「宜」は「よろしく」と読み、文末に助動詞「べし」を伴います。
7. 須(すべからく~べし)
- 意味: ぜひとも~すべきである、必ず~する必要がある
- 読み方: すべからく~べし
- 働き: 必然・義務・必要を表します。「必ず~しなければならない」という強いニュアンスを持ちます。
- 例文:
* 漢文: 「須レ学。」
* 訓読: 須くレ学ぶべし。
* 書き下し文: 須(すべか)らくレ学(まな)ぶべし。
* 現代語訳: 必ず学ぶべきである。
- ポイント: 「須」は「すべからく」と読み、文末に助動詞「べし」を伴います。
8. 猶(なお~のごとし)
- 意味: ちょうど~のようだ、まるで~のようだ
- 読み方: なお~のごとし
- 働き: 比喩や類推を表します。
- 例文:
* 漢文: 「猶レ魚在レ水。」
* 訓読: 猶ほ魚の水に在るがごとし。
* 書き下し文: 猶(な)お魚(うお)の水(みず)に在(あ)るがごとし。
* 現代語訳: ちょうど魚が水の中にいるようだ。
- ポイント: 「猶」は「なお」と読み、文末に「~がごとし」や「~の如し」を伴います。比喩表現によく使われます。
9. 蓋(けだし~)
- 意味: おそらく~だろう、思うに~だろう
- 読み方: けだし~
- 働き: 推測や概括を表します。文頭に置かれることが多いです。
- 例文:
* 漢文: 「蓋世之才。」
* 訓読: 蓋し世をレ蓋ふの才。
* 書き下し文: 蓋(けだ)し世(よ)をレ蓋(おほ)ふの才(さい)。
* 現代語訳: おそらく世を覆い尽くすほどの才能だろう。
- ポイント: 「けだし」と読み、文頭で使われることが多いです。後には推量や判断が続きます。
10. 夫(それ~)
- 意味: (そもそも)~、さて~
- 読み方: それ~
- 働き: 文の冒頭に置かれ、話題を提示したり、概括的な論述を始めたりする際に使われます。特に意味を持たない場合もあります。
- 例文:
* 漢文: 「夫大道之行也。」
* 訓読: 夫れ大道の行はるるや。
* 書き下し文: 夫(そ)れ大道(たいどう)の行(おこな)はるるや。
* 現代語訳: そもそも大道が行われていた頃には。
- ポイント: 文頭に置かれ、「それ」と読みます。特別な意味を持たず、文の調子を整える役割が多いです。
再読文字マスターのポイント
- 形と読み方をセットで覚える: 「未」→「いまだ~ず」、「将」→「まさに~す」のように、漢字の形と、一回目と二回目の読み方をセットで覚えましょう。
- 訓点(返り点・送り仮名)に注意する: 再読文字は、訓点によって読む順番が示されています。特にレ点や一二点などの返り点に注目し、どの語句と組み合わされているかを理解することが重要です。
- 文全体の意味を考える: 再読文字は、文全体の意味を理解するための手がかりになります。その文字がどんな意味合いを加えるのか、文脈の中で捉えるようにしましょう。
- 例文をたくさん読む: 実際に多くの漢文を読み、再読文字がどのように使われているかを体験することが、理解を深める一番の近道です。
再読文字は漢文独特の表現ですが、そのパターンを理解すれば、漢文読解がぐっと楽になります。焦らず、一つずつ確実にマスターしていきましょう!
編集・参照情報
- 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
- 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
- 参照範囲: 第1節 国 語 > 第2 言語文化 > 3 内容の取扱い > (4) 教材については,次の事項に留意するものとする。 > イ 古典の教材については,表記を工夫し,注釈,傍注,解説,現代語訳などを適切に用い,特に漢文については訓点を付け,必要に応じて書き下し文を用いるなど理解しやすいようにすること。
- 公開日: 2026年6月13日
この教材の使い方
塾講師の方は、まず生徒に「未・将・当」をリズムよく音読させてください。「一度目は副詞、二度目は動詞(助動詞)」の二段読みを声に出して刷り込むと、書き下しのルールが自然に定着します。最初の読みで送り仮名を確認し、返り点をたどって二度目の読みへ戻る流れを、指でなぞらせるのも有効です。
保護者の方がご家庭で見守る場合は、例文「吾未だ見ざるなり」を一緒に音読し、「いまだ~ず」の形が言えているかだけ確認していただければ十分です。意味の正誤よりも、二度読むリズムを体に入れることを優先してください。間違えても訂正は最小限にとどめ、もう一度読み直す習慣をつけさせましょう。
生徒本人が一人で取り組む場合は、再読文字を含む例文をノートに書き写し、一回目と二回目の読みを色分けして印を付けてみてください。書き下し文と現代語訳を見比べて、副詞と助動詞それぞれの役割を意識すると、未習の再読文字に出会ったときも応用が利くようになります。
よくある質問
再読文字は学習指導要領のどの段階で扱われますか?
高校1年の国語(古典分野)で、訓読の基本ルールとあわせて学ぶ内容です。教科書によって扱う時期や深さが異なりますので、詳しくは学校の先生にご確認ください。家庭では訓点の意味から確認すると理解が進みます。
子どもがつまずきやすいポイントはどこですか?
「一度読んだ字をもう一度読む」という発想自体に戸惑うお子さんが多いです。「未」を「いまだ」と読み、文末で「ず」と読み直す二段階の流れを、返り点と送り仮名を指でなぞりながら声に出して練習すると定着しやすくなります。
家庭ではどのように学習を進めればよいでしょうか?
まず「未・将・当」の読み方と意味を声に出して覚え、教材の例文を書き下し文と対応させて写す方法がおすすめです。市販の問題集などの併用はご家庭の判断で構いませんが、まずは教科書の例文を確実に読めるようにすることを優先してください。