この単元のつまずきポイント
(a-b)^3で真ん中の項の符号や3ab^2の係数を取り違えるケースが多いです。展開と因数分解を別物として暗記し、両者の対応関係を意識できていない点も誤答の原因になります。
このテーマで実際に生成した教材
下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。
皆さんが高校数学で学習する「三乗の展開公式」は、一見複雑に見えるかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえればスムーズに覚えることができます。特に符号の扱いは間違えやすいので、その注意点も合わせて解説していきます。
1. 三乗の展開公式とは?
まず、中学校や高校数学Iで学習した二乗の展開公式を思い出してみましょう。
- $(a+b)^2 = a^2 + 2ab + b^2$
- $(a-b)^2 = a^2 - 2ab + b^2$
これらの公式は、括弧の中の式を2回かけることで得られますね。
三乗の展開公式も同様に、括弧の中の式を3回かけることで得られます。数学IIで学習する主な三乗の展開公式は以下の2つです。
- $(a+b)^3$
- $(a-b)^3$
これらの公式を理解し、正しく使えるようになることが目標です。
2. $(a+b)^3$ の展開公式
公式
$$(a+b)^3 = a^3 + 3a^2b + 3ab^2 + b^3$$
導出(なぜこうなるの?)
この公式は、$(a+b)^2$ の展開結果を利用して導くことができます。
$$(a+b)^3 = (a+b)^2 (a+b)$$
$$= (a^2 + 2ab + b^2)(a+b)$$
それぞれの項を丁寧にかけ算していきます。
$$= a^2 \cdot a + a^2 \cdot b + 2ab \cdot a + 2ab \cdot b + b^2 \cdot a + b^2 \cdot b$$
$$= a^3 + a^2b + 2a^2b + 2ab^2 + ab^2 + b^3$$
同類項をまとめると、
$$= a^3 + (1+2)a^2b + (2+1)ab^2 + b^3$$
$$= a^3 + 3a^2b + 3ab^2 + b^3$$
このようにして公式が得られます。
覚え方のポイント
この公式の係数 $(1, 3, 3, 1)$ に注目してください。これは「パスカルの三角形」というものと関係があります。
パスカルの三角形は、二項展開の係数を表す図です。
- 1段目: 1 ( $(a+b)^0$ の係数)
- 2段目: 1, 1 ( $(a+b)^1$ の係数)
- 3段目: 1, 2, 1 ( $(a+b)^2$ の係数)
- 4段目: 1, 3, 3, 1 ( $(a+b)^3$ の係数)
各段の数字は、その上にある2つの数字を足し合わせることで作られます。
また、各項の文字に注目すると、
- $a$ の指数は $3 o 2 o 1 o 0$ と減っていく。
- $b$ の指数は $0 o 1 o 2 o 3$ と増えていく。
- 各項の $a$ と $b$ の指数の合計は常に $3$ になる。
これらの規則性を理解すると、丸暗記よりも覚えやすくなります。
3. $(a-b)^3$ の展開公式
公式
$$(a-b)^3 = a^3 - 3a^2b + 3ab^2 - b^3$$
導出(なぜこうなるの?)
この公式は、$(a+b)^3$ の公式で $b$ を $-b$ に置き換えることで簡単に導くことができます。
$$(a+(-b))^3 = a^3 + 3a^2(-b) + 3a(-b)^2 + (-b)^3$$
$$= a^3 - 3a^2b + 3ab^2 - b^3$$
覚え方と符号の間違えやすい点
$(a-b)^3$ の公式は、$(a+b)^3$ の公式と非常に似ていますが、符号が交互に現れるのが特徴です。
- $(a+b)^3$: $a^3 \underline{+} 3a^2b \underline{+} 3ab^2 \underline{+} b^3$ (すべてプラス)
- $(a-b)^3$: $a^3 \underline{-} 3a^2b \underline{+} 3ab^2 \underline{-} b^3$ (プラス、マイナス、プラス、マイナスと交互)
なぜ交互になるのかというと、$-b$ を奇数回かけるとマイナスになり、偶数回かけるとプラスになるからです。
- $3a^2(-b)^1 = -3a^2b$ ($-b$ が1回なのでマイナス)
- $3a(-b)^2 = 3ab^2$ ($-b$ が2回なのでプラス)
- $(-b)^3 = -b^3$ ($-b$ が3回なのでマイナス)
この符号の規則性を意識することで、間違えにくくなります。
4. 具体的な展開例
実際に公式を使って展開してみましょう。
例1: $(x+2)^3$ を展開する
これは $(a+b)^3$ の公式で $a=x$, $b=2$ とした場合です。
$$(x+2)^3 = x^3 + 3 \cdot x^2 \cdot 2 + 3 \cdot x \cdot 2^2 + 2^3$$
$$= x^3 + 6x^2 + 3 \cdot x \cdot 4 + 8$$
$$= x^3 + 6x^2 + 12x + 8$$
例2: $(2x-y)^3$ を展開する
これは $(a-b)^3$ の公式で $a=2x$, $b=y$ とした場合です。
$$(2x-y)^3 = (2x)^3 - 3(2x)^2 y + 3(2x)y^2 - y^3$$
$$= 8x^3 - 3(4x^2)y + 6xy^2 - y^3$$
$$= 8x^3 - 12x^2y + 6xy^2 - y^3$$
特に $(2x)^3$ や $(2x)^2$ のように、複数の文字や数字を含む項を $a$ や $b$ と置き換える際には、括弧をしっかりつけて計算することが重要です。
5. まとめと学習のポイント
三乗の展開公式は、以下の2つです。
- $(a+b)^3 = a^3 + 3a^2b + 3ab^2 + b^3$
- $(a-b)^3 = a^3 - 3a^2b + 3ab^2 - b^3$
符号の間違えやすい点と対策
- $(a+b)^3$ は、すべての項がプラスです。
- $(a-b)^3$ は、「マイナス、プラス、マイナス」と符号が交互に出てきます。これは、$-b$ を奇数回かける項がマイナスになるためです。
学習のポイント
- 公式の形を覚える: $a^3, a^2b, ab^2, b^3$ の並びと、係数 $(1, 3, 3, 1)$ を意識しましょう。
- 符号の規則性を理解する: 特に $(a-b)^3$ の符号の交互性を意識して使い分けましょう。
- 繰り返し練習する: 実際に様々な式を展開することで、公式をスムーズに使えるようになります。特に、数字や複数の文字を含む項を代入する練習をたくさん行いましょう。
これらのポイントを押さえて、三乗の展開公式をマスターしてくださいね。
編集・参照情報
- 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
- 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
- 参照範囲:
- 公開日: 2026年6月16日
この教材の使い方
保護者の方や塾講師の皆さまへ。本教材は、高校1年生がつまずきやすい三乗の展開公式の符号ミスを防ぐことを目的としています。まずは生徒と一緒に、公式の各項の符号確認手順を声に出して音読することをおすすめします。視覚と聴覚の両方から刺激することで、定着が格段に早まります。
暗記に頼る前に、$(a+b)^2$ から $(a+b)^3$ への導出過程を一緒にたどってみてください。なぜ係数が「1, 3, 3, 1」になるのか、同類項のまとめ方を手を動かして再現することで、$(a-b)^3$ の符号が交互に変わる仕組みも自然に理解できるようになります。
音読と導出確認が済んだら、必ず問題演習に進みましょう。生徒が符号を書き間違えた際は、答えを教えるのではなく「2番目と4番目の項の符号は?」と本教材の確認手順に立ち返るよう促してください。間違いの原因を自分で発見する経験が、応用力につながります。
よくある質問
三乗の展開公式は高校何年生で習いますか?
三乗の展開公式は、数学IIで学習する内容です。お子さまのカリキュラム進度によって学習時期は前後しますので、詳しい時期は学校の先生にご確認ください。中学・数学Iの二乗の公式が土台になります。
子どもが符号のミスを繰り返します。どこでつまずきやすいですか?
$(a-b)^3$のように引き算が入ると、各項の符号を取り違えやすくなります。まずは$(a+b)^3$で係数$1,3,3,1$を定着させ、段階的に進めるとミスが減りますので、ご家庭の判断で取り組み順を工夫してみてください。
家庭学習では公式を丸暗記させたほうがよいですか?
暗記だけでなく、$(a+b)^2(a+b)$から導く過程を一度確認すると理解が深まります。パスカルの三角形と関連付けるのも有効です。お子さまの理解度に合わせ、ご家庭の判断で暗記と導出のバランスをとってみてください。