この単元のつまずきポイント

敬語の種類を語形だけで暗記してしまい、文中で誰から誰への敬意かを意識せず訳すため、主語の取り違えや「給ふ」の二段活用と四段活用の使い分けを誤ってしまいます。

このテーマで実際に生成した教材

下の枠内が、まなびAIがこのテーマで実際に生成した教材です。読み解きにくい学習指導要領は、デジタル庁が推進する国産AI「源内」の一部である法令検索AI「Lawsy」の技術で検索・参照し、約30秒で出力されました。

古文を読んでいると、「尊敬語」と「謙譲語」が入り混じっていて、どちらなのか見分けるのが難しいと感じることがありますね。

でも大丈夫です!古文の敬語は、「誰が」「誰に」敬意を表しているのか、という視点で見分けるのがポイントです。

一緒にその見分け方を学んでいきましょう。

尊敬語とは?

概念説明

尊敬語は、動作や状態の主体(その行為をする人)を高めることで、その人への敬意を表す敬語です。

現代語の「~なさる」「お~になる」に近い感覚です。

見分け方

古文の尊敬語は、その動詞が表す動作を「誰が」行っているのかに注目してください。その動作を行っている人(主語)が、話し手や書き手にとって敬意を払うべき人である場合に用いられます。

主な尊敬語の例と例文

  • おはす・おはします(いらっしゃる、おありになる、~ていらっしゃる)

* 例:「帝(みかど)おはします。」

* 解説:「いらっしゃる」という動作を「帝」が行っています。「帝」を高めることで敬意を表しています。

  • のたまふ・仰す(おほす)(おっしゃる)

* 例:「源氏の君(げんじのきみ)、のたまふ。」

* 解説:「おっしゃる」という動作を「源氏の君」が行っています。「源氏の君」を高めることで敬意を表しています。

  • 給ふ(たまふ)(お与えになる、~なさる) ※補助動詞の場合

* 例:「君(きみ)、御文(おふみ)を給ふ。」

* 解説:「お与えになる」という動作を「君」が行っています。「君」を高めることで敬意を表しています。

* ※「給ふ」は本動詞と補助動詞で意味が変わることがあり、補助動詞の場合は「~なさる」という意味の尊敬語になることが多いです。

謙譲語とは?

概念説明

謙譲語は、動作や状態の客体(その行為を受ける人や、その行為が行われる対象)を高めることで、その人への敬意を表す敬語です。動作の主体(行為をする人)をへりくだらせることで、相手への敬意を表します。

現代語の「~申し上げる」「お~する」に近い感覚です。

見分け方

古文の謙譲語は、その動詞が表す動作が「誰に(誰のために)」行われているのかに注目してください。その動作の対象となる人(目的語や補語)が、話し手や書き手にとって敬意を払うべき人である場合に用いられます。

主な謙譲語の例と例文

  • 参る(まいる)(参上する、差し上げる)

* 例:「帝(みかど)に参る。」

* 解説:「参上する」という動作は「私」が行いますが、その行為の対象である「帝」への敬意を表すため、「私」をへりくだらせています。

  • 申す(まうす)(申し上げる)

* 例:「かしこく申し給ふ。」

* 解説:「申し上げる」という動作は「私」が行いますが、その発言の対象(聞き手)への敬意を表すため、「私」をへりくだらせています。

  • 侍り(はべり)・候ふ(さうらふ)(お仕えする、~です・~ます)

* 例:「君に侍り。」

* 解説:「お仕えする」という動作は「私」が行いますが、その対象である「君」への敬意を表すため、「私」をへりくだらせています。

見分け方のポイントまとめ

尊敬語と謙譲語を見分けるには、以下の3つの視点を意識しましょう。

  1. 行為の主体は誰か?

* 尊敬語: 動作をする人(主語)を高めます。

* 謙譲語: 動作をする人(主語)はへりくだり、動作の対象となる人(目的語など)への敬意を表します。

  1. 行為の対象は誰か?

* 尊敬語: 動作の対象は特定しません。

* 謙譲語: 動作の対象となる人(目的語など)を高めます。

  1. 「誰から誰へ」の敬意か?

* 尊敬語: 話し手・書き手 → 動作主への敬意。

* 謙譲語: 話し手・書き手 → 動作の対象への敬意。

注意すべき点

古文の敬語には、同じ形でも文脈によって尊敬語にも謙譲語にもなる動詞があります。特に「給ふ(たまふ)」「参る(まいる)」「奉る(たてまつる)」などは注意が必要です。

  • 「給ふ」

* 尊敬語: 「お与えになる」「~なさる」(主語を高める)

* 例:「帝、御文を給ふ。」(帝が手紙を下さる。)

* 謙譲語: 「差し上げる」(目的語を高める)

* 例:「帝に御文を給ふ。」(帝に手紙を差し上げる。)

  • 「参る」

* 尊敬語: 「いらっしゃる」(主語を高める)

* 例:「上(うへ)より参る。(=いらっしゃる)」

* 謙譲語: 「参上する」「差し上げる」(目的語を高める)

* 例:「京へ参る。(=参上する)」「君に物を参る。(=差し上げる)」

これらの動詞が出てきたら、特に文脈をよく読み、「誰が」「誰に」その動作をしているのかをしっかり見極めることが大切です。

練習問題

次の傍線部の敬語の種類(尊敬語・謙譲語)を答えなさい。

問題1

「翁(おきな)、『いづちへかおはする。』と問ふ。」

問題2

「我(われ)、かしこき人にまゐりて、言ひけり。」

問題3

「帝(みかど)、御衣(おんぞ)をたまふ。」


解答と解説

問題1

「翁(おきな)、『いづちへかおはする。』と問ふ。」

  • 解答: 尊敬語
  • 解説: 「おはする」は「おはす」の連体形です。「おはす」は「いらっしゃる」という意味の尊敬語です。ここでは、翁が相手(どこかへ行く人)に対して、「どこへいらっしゃるのか」と尋ねています。相手の動作である「行く」を高めているため、尊敬語となります。

問題2

「我(われ)、かしこき人にまゐりて、言ひけり。」

  • 解答: 謙譲語
  • 解説: 「まゐりて」は「参る」の連用形です。「参る」は「参上する」という意味の謙譲語です。ここでは「私」が「かしこき人」(身分の高い人)のもとへ「参上する」という行為を通して、「かしこき人」への敬意を表しています。動作主である「私」をへりくだらせることで、動作の対象である「かしこき人」を高めています。

問題3

「帝(みかど)、御衣(おんぞ)をたまふ。」

  • 解答: 尊敬語
  • 解説: 「たまふ」は「給ふ」の終止形です。ここでは「帝」が「御衣」(お召し物)を「与える」という意味で使われています。「帝」が動作の主体であり、その「与える」という動作を高めることで「帝」への敬意を表しています。したがって尊敬語です。

(もし「誰かに御衣を献上する」という意味であれば謙譲語になりますが、この文脈では「帝が与える」と解釈するのが自然です。)


まとめ

古文の敬語は、現代語の敬語とは少し異なる感覚ですが、「誰が」「誰に」敬意を表しているのかを常に意識することで、見分けられるようになります。特に、多義的な意味を持つ敬語動詞については、前後の文脈や主語・目的語をしっかり確認する習慣をつけましょう。繰り返し練習することで、必ず見分けられるようになりますよ!

形式: 練習 参照: 第1節 国   語 > 第1 現代の国語 > 3 内容の取扱い > (3) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。 > ア 「A話すこと・聞くこと」に関する指導については,必要に応じて,口語のきまり,敬語の用法などを扱うこと。 / 第1節 国   語 > 第6 古典探究 > 3 内容の取扱い > (2) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。 > ア 古文及び漢文の両方を取り上げるものとし,一方に偏らないようにすること。 / 第1節 国   語 > 第6 古典探究 > 3 内容の取扱い > (3) 教材については,次の事項に留意するものとする。 > ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」の教材は,古典としての古文及び漢文とし,日本漢文を含めるとともに,論理的に考える力を伸ばすよう,古典における論理的な文章を取り上げること。また,必要に応じて,近代以降の文語文や漢詩文,古典についての評論文などを用いることができること。 / high_school > 国語 > 解説 / high_school > 国語 > 解説

編集・参照情報

  • 編集・運営: かわさき楽AIサポート(株式会社スマイルファクトリー)
  • 作成方法: 学習指導要領データを検索し、AI生成教材を編集して掲載
  • 参照範囲: 第1節 国   語 > 第1 現代の国語 > 3 内容の取扱い > (3) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。 > ア 「A話すこと・聞くこと」に関する指導については,必要に応じて,口語のきまり,敬語の用法などを扱うこと。 / 第1節 国   語 > 第6 古典探究 > 3 内容の取扱い > (2) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。 > ア 古文及び漢文の両方を取り上げるものとし,一方に偏らないようにすること。 / 第1節 国   語 > 第6 古典探究 > 3 内容の取扱い > (3) 教材については,次の事項に留意するものとする。 > ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」の教材は,古典としての古文及び漢文とし,日本漢文を含めるとともに,論理的に考える力を伸ばすよう,古典における論理的な文章を取り上げること。また,必要に応じて,近代以降の文語文や漢詩文,古典についての評論文などを用いることができること。 / high_school > 国語 > 解説 / high_school > 国語 > 解説
  • 公開日: 2026年6月23日

この教材の使い方

本教材は、高校1年生のお子さまや塾の生徒さんと一緒に取り組むことを想定しています。保護者の方や塾講師の方は、まず「尊敬語は主体を高める」「謙譲語は客体を高める」という基本ルールを声に出して確認させてから、例文に進むとスムーズです。

練習問題を解く際は、動作の主体と客体を矢印で書き込ませると見分けやすくなります。「誰が」を丸で囲み、「誰に」へ矢印を引かせ、その矢印のどちら側が高められているかを判定させる手順を、最初の数問は塾講師や保護者が伴走して見せてあげてください。

例文の「おはします」「のたまふ」「給ふ」が出てきたら、生徒本人に主語を指で押さえさせ、口頭で「これは帝を高めているから尊敬語」と言語化させると定着が早まります。間違えた問題は、敬語の種類ではなく主体・客体の取り違えが原因かを確認するとよいでしょう。

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よくある質問

古文の敬語は高校1年のどの時期に習う内容ですか?

古文の敬語は高校1年の国語で扱われることが多い単元ですが、学校や教科書によって時期は異なります。詳しいカリキュラムは学校の先生にご確認ください。授業前の予習としても活用いただけます。

子どもが尊敬語と謙譲語の見分けでつまずきます。どう声かけすればよいですか?

「その動作を誰がしているか」「誰に向けた動作か」を一緒に確認するのが有効です。主語と客体を指でなぞる練習から始めると整理しやすくなります。進め方はご家庭の判断で調整なさってください。

家庭学習ではどのくらいの分量を進めるのが良いですか?

本教材で扱う「おはす」「のたまふ」「給ふ」など主要語を1日2〜3語ずつ例文ごと音読する形がおすすめです。お子さまの理解度に合わせ、ご家庭の判断で無理のないペースをお選びください。